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東京・埼玉の新築エアコン工事|運営会社:有限会社THS

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2026年9月10日木曜日

No.1307 狭小住宅のエアコン工事|足場を使った配管施工と貫通部のウレタン処理

建物同士の間隔が狭い現場では、室内機を取り付ける場所だけでなく、屋外で作業するためのスペースも工事の大切な条件になります。今回は、足場を使用して行った新築のエアコン工事をご紹介します。

高い位置から外壁に沿って下ろした配管、室外機まわりの納まり、そして設置後には見えにくくなる貫通部の処理。完成した姿と施工途中の写真を通して、狭小住宅で工事を計画するときの確認点をお伝えします。

1.設置したエアコンは霧ヶ峰 MSZ-GV2525-W

白い壁の窓横に設置した三菱電機霧ヶ峰MSZ-GV2525-Wの室内機
窓の横に設置した三菱電機「霧ヶ峰」MSZ-GV2525-W。白い壁になじむピュアホワイトです。

今回設置したのは、三菱電機の2025年度GVシリーズ、MSZ-GV2525-Wです。

エアコン選びでは、機種の畳数表示だけで決めず、窓や日当たり、断熱仕様なども踏まえて検討します。取り付け位置についても、本体が収まることに加え、吹き出し口の向きやお手入れのしやすさ、屋外へ出す配管の経路を合わせて考えることが大切です。

2.狭小のため、足場を使用して屋外側の工事

屋外側を見上げると、向かい合う壁の間に足場がある様子が分かります。今回はこの足場を使って施工しました。狭い場所で高い位置まで配管を通す工事では、作業する人と部材が動ける空間を含めて、施工方法を考える必要があります。

狭い建物間に設けられた足場と外壁に沿って伸びるエアコン配管カバー
建物の間から上を見た様子。外壁の配管カバーと、施工に使用した足場が見えます。

エアコン工事のために足場を利用する場合は、足場の使用時期や作業範囲を建築側と事前に共有することが大切です。足場の撤去後に屋外作業が必要になると、現場条件によっては再び足場の手配が必要になることもあります。

外壁に沿って高い位置まで縦に取り付けたエアコン配管化粧カバー
高い位置へ伸びる配管化粧カバー。外壁の縦のラインに沿った納まりです。

また、今回取り付けられるかどうかに加え、将来の点検や交換をどこから行うかも検討したいところです。住宅の間隔や周囲の設備、配管接続部の位置によって必要な作業が変わるため、図面と現場の両方を見ながら相談すると、工事の条件を具体的に整理できます。

3.配管カバーから室外機まで、足元の納まりを確認

外壁を下りてきた配管は、化粧カバーの出口から曲がり、室外機側へ向かいます。上から下まで一本の線として見るだけでなく、カバーの終わり方や曲がり部分、室外機の背面まで確認すると、実際の配管ルートが分かりやすくなります。

外壁の化粧カバーから室外機へ曲がる配管と脇の排水ホース
配管カバーの下端と、室外機へ向かう配管。そばには排水ホースも通っています。
外壁と室外機の間へ配管を通した曲がり部分を上から見た施工写真
上から見た配管の曲がり部分。外壁と室外機の間を通る経路が分かります。

細い通路や限られた設置場所では、配管をどこに通すかによって、室外機まわりの使い方も変わります。冷媒配管と排水ホース、それぞれの経路を考えながら、周囲の設備との位置関係を整理していきます。

室外機の背面と外壁の間に沿わせたエアコン配管
室外機と外壁の間を通した配管。背面側からも納まりを確認できます。

地上の室外機は、外壁と出入口の近くに設置されています。室外機の置き場を計画する際には、通行や扉の使用、吸い込み・吹き出しに必要な空間、点検時の作業場所を合わせて確認します。近くの写真と周囲が写る写真を見比べることで、配管だけでは分からない設置条件も見えてきます。

出入口付近の外壁沿いに設置した室外機とそばに残る足場の支柱
地上に設置した室外機と周囲の様子。外壁、出入口、足場との位置関係が分かります。

4.穴あけの処理(通気層×結露・カビ対策)

幾層にもなっている外壁では、エアコン工事で屋外側と室内側をパテ(粘土状の充填材)で埋めても、壁の構造や隙間の状態によっては、通気層の空気が壁内部やお部屋側へ入り込むことがあります。

温度や湿度などの条件が重なると、壁内部の結露やカビにつながるおそれがあります。見える部分だけでなく、壁内部の構造を踏まえた貫通部の処理が大切です。

※以下は、貫通部の処理や結露・カビについて説明するための参考写真・参考図です。今回のお部屋で結露やカビが発生したことを示すものではありません。

外壁構造と貫通部を示す参考写真
参考写真:外壁構造と貫通部(気密処理のイメージ)
通気層から内部への空気の流れを説明する参考写真
参考写真:通気層の空気が内部へ入り込む状態の説明
壁内部で発生する結露のイメージ図
参考図:壁内部で発生する結露のイメージ
カビが生じた状態を示す参考写真
参考写真:カビが生じた状態

今回の穴あけ箇所は、新築専門エアコン職人オリジナル施工のウレタン仕上げです。

貫通部の隙間を処理し、気密性に配慮して施工しています。屋外側の防水処理も含め、建物の仕様に合った方法で仕上げることを大切にしています。

発泡ウレタンを用いた貫通部の処理の参考写真
参考写真:発泡ウレタンを用いた貫通部の処理
発泡ウレタンで貫通部の隙間を処理する工程の参考図
参考図:発泡ウレタンで貫通部の隙間を処理する工程
貫通部に隙間が残っている処理不備の参考写真
参考写真:貫通部の間違った処理例

建材・構造に合った施工が必要です

発泡ウレタン処理は、建材・構造に合わせて適切に施工することが重要です。すべての住宅で同じ処理が適しているわけではありませんので、工事前に施工方法をご確認ください。

→ よくある質問:(13)発泡ウレタン処理は必ずやった方がいいですか?
→ よくある質問:(20)量販店でスリーブ無しと言われた…

ここで今回の現場の写真に戻ります。次の写真は、室内側から貫通穴の内部を写した施工途中の記録です。上の参考写真・参考図とは別の、今回の工事写真です。穴の周囲に複数の建材が見え、室内機を取り付けた後には見えにくくなる部分を確認できます。

今回のエアコン工事で室内側から撮影した施工途中の貫通穴内部
今回の施工写真:室内側から見た貫通穴の内部。施工途中の記録で、ウレタン仕上げ後の完成写真ではありません。

5.依頼前に、金額と施工内容をそろえて比較する

ハウスメーカー経由のエアコン工事は、手配の仕組みや工事内容によって費用が割高になる場合があり、実際の作業を別の施工業者が担当することもあります。見積りを比べるときは、本体代と工事代に加え、足場、配管延長、化粧カバー、貫通部の処理など、含まれる内容をそろえて確認しましょう。

依頼窓口や価格だけでは、見えない部分を含む工事の質までは分かりません。実際の施工者、使用する部材、施工途中の写真を残してもらえるか、工事後の不具合に誰が対応するかまで確認しておくと、依頼先を具体的に比較できます。

当社には他社工事後のご相談も寄せられています。ハウスメーカー経由で設置した4台のエアコンを点検し、すべての貫通部でスリーブ未設置を確認して付け直した事例も、当社ブログで紹介しています。実例の写真は、工事前に何を確認するかを考える参考になります。

狭小住宅のエアコン工事は、建物の形、作業スペース、足場、配管ルートを一緒に考えることが大切です。新築の計画中や工事前の方は、お問い合わせフォームから設置のご希望や足場の予定をお知らせください。図面や現場の状況をもとに、お住まいに合った方法をご相談いただけます。