今回は、遮熱塗装を施した室外機を設置したエアコン工事をご紹介します。日差しへの配慮に加え、新築のお住まいで気になる穴あけ工事についても、今回の施工写真とともにお伝えします。
大切なご新居への穴あけは、お客様が特に気にされる工程の一つです。THSは、室内機を取り付けた後には見えなくなる貫通部から、外壁の配管カバー、室外機まわりまで、丁寧な施工を大切にしています。
遮熱塗装を施して設置した手前の室外機。明るい外壁と調和する仕上がりです。
1.新築の穴あけ工事は、見えなくなる壁の中まで丁寧に
エアコンの配管を室内から屋外へ通すために、壁へ貫通穴をあけます。大切なお住まいに関わる工程だからこそ、THSでは建物の構造や配管経路に配慮し、穴あけからその後の処理まで一つひとつ丁寧に施工しています。
今回の現場の配管用貫通穴を、室内側から撮影しました。配管を通す前の状態です。
室内機を取り付けると、この部分は普段見えなくなります。完成後の外観だけでは分かりにくい壁の中まで大切にし、建物の構造に合わせて、隙間や気密性・防水性に配慮した貫通部の処理を行います。
2.穴あけ後の処理(通気層×結露・カビ対策)
幾層にもなっている外壁では、エアコン工事で屋外側と室内側をパテ(粘土状の充填材)で埋めても、壁の構造や隙間の状態によっては、通気層の空気が壁内部やお部屋側へ入り込むことがあります。
温度や湿度などの条件が重なると、壁内部の結露やカビにつながるおそれがあります。見える部分だけでなく、壁内部の構造を踏まえた貫通部の処理が大切です。
※以下は、貫通部の処理や結露・カビについて説明するための参考写真・参考図です。今回のお部屋で結露やカビが発生したことを示すものではありません。
参考写真:外壁構造と貫通部(気密処理のイメージ)
参考写真:通気層の空気が内部へ入り込む状態の説明
参考図:壁内部で発生する結露のイメージ
参考写真:カビが生じた状態
新築専門エアコン職人では、貫通部の気密性に配慮したオリジナル施工のウレタン仕上げをご案内しています。
貫通部の隙間を処理し、気密性に配慮して施工しています。屋外側の防水処理も含め、建物の仕様に合った方法で仕上げることを大切にしています。
参考写真:発泡ウレタンを用いた貫通部の処理
参考図:発泡ウレタンで貫通部の隙間を処理する工程
参考写真:貫通部の間違った処理例
3.日当たりのよい室外機には、猛暑への備えに遮熱塗装を
近年の厳しい暑さに加え、強い直射日光や周囲の熱のこもりによって、室外機まわりが高温になることがあります。エアコンには機種ごとに使用できる温度の範囲があり、設置環境によっては冷房の効きが弱まったり、機器を保護するために運転が停止したりする場合があります。
こうした夏の日差しへの備えとして、THSでは日当たりのよい場所に設置する室外機に、遮熱塗装をおすすめしています。日射による本体表面の温度上昇を抑える工夫に加え、周囲の風通しや設置スペースにも配慮します。今回も、遮熱塗装を施した室外機を現場に設置しました。
遮熱塗料は、太陽の光を反射して塗装面に吸収される日射の熱を減らし、表面の温度上昇を抑える仕組みです。室外機の置き場所や配管計画とあわせ、屋外の環境にも目を向けるための選択肢としてご案内しています。
遮熱塗装は3度塗りで、時間をかけて丁寧に仕上げています。そのため、納期は1週間〜10日ほどいただいております。設置予定日に間に合うよう、お早めにご相談ください。
遮熱塗装は初期費用がかかりますが、日射による熱の影響を抑えることで、冷房時の電気代の節約が期待できます。毎年の節約を積み重ね、長い目で塗装費用の回収を目指せる点もメリットです。
4.外壁の配管は、まっすぐ整ったラインに
屋外へ出した配管は化粧カバーで覆い、外壁に沿って縦方向へ納めました。明るい外壁に白系のカバーを組み合わせ、配管の通り道をすっきり整えています。壁から配管が出る部分もカバーでまとめ、上端から下へ続くラインに配慮しました。
外壁に沿って縦に納めた配管化粧カバー。配管が壁から出る部分もまとめています。
外壁の配管は、工事が終わった後もお住まいの外観の一部になります。カバーの色や通す位置まで丁寧に考えることで、建物と設備のまとまりをつくります。THSでは、室外機へつながる一本の経路として、配管全体の仕上がりを大切にしています。
5.室外機の接続部と背面まで、配管を丁寧に納める
室外機へつなぐ配管は、外壁側から本体の側面へ回し、曲がる部分の形を整えました。白い保護材で覆った配管が、本体の接続側へ続いています。塗装した本体とともに、接続部まわりもすっきりと仕上げました。
室外機の接続側へ回した配管。曲がり部分まで形を整えて納めています。
本体と外壁の間では、化粧カバーから出た配管を背面側へ通しています。ストリームラインも、曲がり方や全体のラインを整え、きれいに仕上げています。正面からは見えにくい部分まで、一つひとつ丁寧に施工しています。
室外機の背面側のストリームラインも、きれいに整えて仕上げています。
建物脇には、雨どいや地面の点検蓋など、エアコン以外の設備もあります。設置計画では、室外機を置く位置と配管経路を一緒に考え、通行や点検、将来のお手入れについても相談しておくことが大切です。
6.室内機は、クリーニングに必要なスペースも考えて設置
室内機は白系の壁の上部へ設置しました。本体と壁の色が自然になじみ、電源コードも室内機に近いコンセントへ短く納まっています。毎日過ごすお部屋だからこそ、本体まわりまで整った仕上がりを大切にしました。
壁の上部に設置した室内機。白系の壁になじむ、すっきりとした仕上がりです。
今回の室内機は、将来のエアコンクリーニングを考慮した寸法で設置しました。クリーニング時にカバーや部品を取り外せるよう、周囲のスペースにも配慮しています。
天井や壁に寄せすぎるなど、設置位置や周囲の寸法によっては、カバーや部品を取り外せず、分解して行うクリーニングができなくなる場合があります。THSでは、見た目の納まりとあわせて、設置後のクリーニングのしやすさまで考えて施工しています。
7.遮熱塗装も、設置場所や配管とあわせてご相談ください
室外機の遮熱塗装をご希望の場合は、工事のご相談時にお知らせください。設置予定の場所や日当たり、配管の通し方、ご希望の仕上がりを伺い、お住まいの条件に合わせて工事内容をご提案します。
日差しへの備えから配管の見た目まで、エアコン工事には住まいに合わせて考えたい点がいくつもあります。THSは、一つひとつの納まりに気を配り、室内・屋外ともに丁寧な施工をお届けします。エアコンの設置をご検討中の方は、ぜひ当社へご相談ください。
8.アンテナ工事もお考えの方へ|セット工事がおすすめです
新築でアンテナ工事もご検討中の方には、エアコンとのセット工事をおすすめしています。設置位置や配管・配線の通し方をまとめて計画できるため、機器同士の干渉を避けながら、お住まいの外観に配慮した仕上がりを目指せます。
セット工事の参考例(別現場):ベランダ内に設置したデザインアンテナとエアコン室外機。
THSでは、エアコンもアンテナも自社で施工しています。工事前のご相談から施工後のお問い合わせまで窓口をまとめられることも、セット工事のメリットです。ご新居の図面やご希望をもとに、両方の設備をバランスよく納める方法をご提案します。