年々、エアコン工事のトラブルに関するご相談が増えています。
その多くが、下見(現場調査)なしのやっつけエアコン工事である場合が大半です。
TV通販、量販店、引っ越し屋さんなどのエアコンは基本的に下見がございません。
新築戸建・マンションのエアコン工事は旧宅での新設や交換工事とは異なり、一筋縄ではいきません。
近年の新築は昔のお家とは異なり、気密・断熱性といった機能性が良くなっています。
また、間取りや建物構造の特徴もハウスメーカーによって日々変化しています。
そのようなことから、エアコン工事自体も時代の変化に合わせる必要があり、通り一遍の工事では質の高いエアコン工事をすることが難しくなっております。
ハウスメーカーの現場監督さんや設計士さんであってもエアコン工事に精通している方は少なく、図面指示のエアコン設置では非常に効率が悪いことが大半です。特に三階建てや注文住宅のエアコン工事は要注意となります。ファースト工事で失敗すると、エアコン交換時など、将来困ってしまうことになります。
(例1)3階建て、ハウスメーカー・サービスエアコン
こちらのエアコンは3階建て戸建てのハウスメーカーによるサービスエアコンです。
狭小のため足場のある段階で行われましたが、室内機穴位置が右側から配管がきております。
そのため、室外機の設置位置が1階お部屋のエアコン穴位置と重なってしまい、結果、1階側のエアコン工事で効率の悪い工事となってしまいます。
また、最も懸念すべき点は室内機穴位置が右側のため、メンテナンスや交換をする際、改めて足場を掛けないと施工不可となります。
→通常、狭小3階のお部屋に穴をあける場合、室内機正面向かって右側に穴をあけることはいたしません。
※このようなことは専門業者であれば常識なのですが、監督さんや設計士の方で精通している方はなかなかいらっしゃらないのが現実です。
「え!?ハウスメーカーのエアコン工事なのにそんなことあるんですか??(;゚Д゚)」
驚かれるのもごもっともでございます。
ハウスメーカーのエアコン工事も主に下請け業者さんが行うため、我々のような専門業者からすると考えられない工事が行われていることが非常に多いのです。
ハウスメーカー・サービスエアコン1 |
ハウスメーカー・サービスエアコン2 |
弊社設置エアコン1 |
弊社設置エアコン1左側に見えるのがハウスメーカー・サービスエアコンです。
その手前側に設置をせざるを得ないことになってしまいました。写真ではわかりずらいのですが、(1)将来のメンテナンス、(2)外観、(3)室外機の有効スペースがハウスメーカーによるエアコン工事で台無しになってしまいます。
弊社設置エアコン2 |
(例2)ハウスメーカー・サービスアンテナ
ハウスメーカー・サービスアンテナがエアコンの設置位置に干渉してしまうこと少なくございません。
室内機の位置をアンテナに干渉しない位置まで下げて設置し、配管ルートを変更する必要が出てきます。
そのため、アンテナ工事もエアコン工事と同時にやるのが一番効率が良くなります。
→詳しくは「エアコン・アンテナセット工事でより美しく」をご覧ください。
上記のようなことはハウスメーカーのエアコン工事同様、他社のエアコン工事でも同じように起きております。
通常は下見にお伺いし、詳しく現場を調査した上でエアコン工事を行うのが基本です。
時代の流れによりマッチングアプリなどの格安工事が普及するにつれ、コスト面から下見等を省かないと成り立たないようですが、新築は同じようにはまいりません。
「下見なしでも大丈夫!」というような業者さんもおりますが、論理的に考えて現地を見てみないと適切なエアコン機種や設置場所の選定はできません。
エアコンの寸法やデザインは毎年変わっております。お隣などの立地場所や施工スペースなどの有無によってもエアコン工事内容が変わってきます。また、外壁の種類によっても使用できる機材や部材が決まってきます。
インスタント思考な時代の風潮によって麻痺していることですが、しっかりとした工事を行うには時間や労力がかかるものです。料理も手間暇かけるからこそ美味しい料理が出来上がるものです。
図面でのご相談、現調や工事の際に現地まで往復する時間、現地調査にかかる時間、その後のメールでのご対応に費やす時間、工事当日の作業時間など、このようなことを考慮いたしますととてもじゃないですが格安工事ではできません。。。
「エアコンが付けば良い」という工事ではなく、建物にとって気密・断熱欠損を抑えてた、建物外観などを考慮した高品質なエアコン工事をご検討のお客様は、是非とも弊社へご依頼頂けますと幸いでございます。
お引越し前のお客様に限りまして、鍵お預かりサービスを承ります。:)
参考写真 |
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